北海道厚岸町で開催された「豊かな海づくりシンポジウム」に参加。 250名の町民の方と
2023年9月17日に北海道厚岸町で開催される第42回「全国豊かな海づくり大会北海道大会」(※)の100日前イベントとして、6月11日に厚岸町にて「豊かな海づくりシンポジウム」が開催されました。
第1部の基調講演では「海のプラスチックゴミが海洋生物に与える影響」、「山から学んだ環境問題」の演題で、海洋生態学を専門分野とする仲岡雅裕様とアルピニストの野口健様が講師として登壇。
第2部では、「豊かな海づくりと環境問題」をテーマにパネルディスカッションを実施。コーディネーターとして仲岡雅裕様、パネリストとして野口健様、弊社の協働企業である再生素材メーカーの株式会社リファインバースグループ常務取締役・加志村竜彦様、そして弊社代表理事・野村が参加し、パネルディスカッションを行いました。
パネルディスカッションでは、加志村様から同社が展開する廃漁網のリサイクル事業を紹介。厚岸町との関わりとして、同社の漁網リサイクルの原点が厚岸町であることや、この事業を展開する上での課題、今秋の「全国豊かな海づくり大会」を共に盛り上げたい旨が話されました。弊社からは廃棄物から価値ある商品をつくる活動の意義や、経済合理性をとることの難しさ、それらを乗り越えるための協働の重要さをお話ししました。そして全員で、ゴミ問題を根本的に改善するには、人々の意識変革が必要なことが話し合われました。
また、本シンポジウムには、町民の方を中心とした250人が来場し、会場は満席。会場内には実際に廃漁網から誕生した商品の展示ブースも用意し、多くの来場者で賑わいました。また、イベント終了後も多くの来場者の方から、「廃漁網から誕生したとは思えないくらい品質が良い」「実用的でデザイン性も優れている」など、廃漁網から生まれ変わった商品に対して、驚きと感動の声を多数いただきました。
そして、9月に行われる第42回「全国豊かな海づくり大会北海道大会」が、開催会場である厚岸町の住民にも広く周知され、期待されていることを感じました。
※「全国豊かな海づくり大会」とは
「水産資源の保護・管理と海や河川・湖沼の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、つくり育てる漁業の推進を通じて、水産業の振興と発展を図る」ことを目的に、昭和56年の第1回大会開催以来、毎年各地で開催されている国民的行事。大会式典には天皇・皇后両陛下が参加され、全国植樹祭・国民体育大会・国民文化祭と並び「四大行幸啓」の一つに位置付けられている。
関連情報ページ
▶︎昨年開催された「第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会」について
「第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会」で、廃棄漁網を活用した商品を紹介