3月9日の長崎文化放送番組に出演。漁網再生素材×豊岡鞄の実演販売ムービーも

Alliance for the Blue(以下、AFB)の活動が、2024年3月9日に長崎文化放送株式会社が放映した番組「キレイな海を未来につなぐ!アップサイクルのチカラ」(以下、本番組)で取り上げられました。本番組では、アップサイクル商品の製造プロセスを紹介するため、兵庫県豊岡市でロケを実施しました。お笑いコンビ ザ・たっちや長崎文化放送の宮﨑真実アナウンサーには、工場や売り場で漁網リサイクルの意義や製造過程、「Product for the Blue(以下、PFB)」商品の魅力を引き出し、発信していただきました。また、テレショップ業界のカリスマ販売員として活躍する実演販売士レジェンド松下さんによる「豊岡鞄スクールリュック UMI」「ドクターエアー3Dネックマッサージャープレミアム」の実演販売動画も制作していただき、より多くの視聴者に海洋問題やPFBを知ってもらうきっかけを作ることができました。

画像引用:キレイな海を未来につなぐ!アップサイクルのチカラ

海洋ごみ問題やアップサイクル商品の魅力発信を目的に制作された本番組では、愛知県のごみ問題削減啓発動画に出演中のザ・たっちをゲストに、豊岡市内で豊岡鞄を製造・販売している店舗や工場などを巡りました。

お笑いコンビ ザ・たっち(手間左)や長崎文化放送の宮﨑真実アナウンサー(手前右)に
アップサイクル商品の魅力をご発信いただきました

軽さと頑丈さがポイント。漁網アップサイクルで思いを込めた豊岡鞄

糸切れが一切なく、針目が等間隔になっているなど、高い職人技術が問われる7つの品質基準を満たす地域ブランド「豊岡鞄」は、約1200年にわたって地域に受け継がれてきた産業です。2021年には、豊岡鞄を製造する11社がAFBと協働して、廃棄漁網由来の再生原料からできた生地を使った鞄を生み出してきました。それらの商品には、PFBであることを示す「for the Blue」のタグが付いています。

廃棄漁網由来の生地から作っている「豊岡鞄」の商品

本番組では、豊岡市のカバンストリートに構える豊岡鞄の認定セレクトショップ「Toyooka KABAN Artisan Avenue(トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー)」や、「Atelier nuu(アトリエヌウ)」に赴き、漁網をアップサイクルしたビジネスリュックやショルダーバッグなどの商品を紹介いただきました。

実際の販売店舗でも取材をしていただきました

また、豊岡鞄認定企業「株式会社アートフィアー」の永井宜積代表取締役も出演し、デザインや機能を妥協しないものづくりの姿勢や、購入客からの「(商品を)使うことが海を守ることに役立っている」といった声などを紹介しました。

アップサイクル商品のポイントは、なにより漁網由来ならではの軽さと頑丈さにあります。高級感ある布素材の可能性によって、革製品には出すことのできない新たな価値や魅力が生まれていることも熱弁されました。

海岸で回収した漁網が購入客の手にわたるまで

海洋プラスチックごみの多くを占める廃棄漁網のリサイクル過程については、AFB代表理事の野村浩一がロケに立ち合い、本番組内で説明いたしました。

北海道厚岸町で回収された漁網は、塩抜きやゴミ除去作業を経て、容積を小さくするために圧縮します。その後、愛知県一宮市や北海道苫小牧市にある再生プラスチック工場に運ばれ、ペレット状の再生ナイロン樹脂にリサイクルされます。それを溶かして、糸にした原料を織りあげた布が鞄に生まれ変わります。

ゲストの方々は、そんな原材料の漁網と、出来上がった商品とのギャップに驚いていた様子でした。

環境にやさしく使いやすいランドセルの魅力を伝える

出演者一同は豊岡鞄認定企業の一つ「株式会社由利」が開発するランドセル「豊岡鞄スクールリュック UMI(うみ)」の製造現場にも訪れ、小学生が使いやすい軽くて頑丈かつ、環境にも優しいサステナブルなランドセルの製造を見学しました。

「豊岡鞄スクールリュック UMI」の製造を見学しました

また、番組後半では魅力発信のプロフェッショナルであるレジェンド松下さんに依頼し、ゲストらと共同で制作した「豊岡鞄スクールリュック UMI」の実演販売動画も、長崎文化放送のホームページにて掲載されています。

レジェンド松下さん(中央)にご協力いただきました

本番組を通じて、視聴者の方々に広く海洋ごみ問題や、漁網アップサイクル商品の素晴らしさを知っていただくことができました。AFBでは、これからも多くの皆さまに周知できるよう、メディアを通じた発信にも力を入れてまいります。

参考:「NCC長崎文化放送 キレイな海を未来につなぐ!アップサイクルのチカラ」